『おふろおじゃまします』たしろちさと 原画展
文溪堂『おふろおじゃまします』たしろちさと 原画展を開催いたします
期間 5月26日(金)〜6月18日(日)
お風呂の絵本はもうすでに数多くあるのでおのずと読む側の目も厳しくなってしまいますが
それでもなんだかいいお風呂絵本だなあ、とホクホクして心がほぐれる一冊が新しくできました。
”きょうも みんなの おふろに はいりにいこうか かばちゃん
そうだねえ たろちゃん”
ふたりの楽しいお風呂めぐりが、がたんごとんとはじまります。
どんどん仲間も増えていき、にぎやかな行中です。
足し算と引き算
絵本の絵においてその画面になにが描かれているかはもちろん重要なのですが、見落とされがちなのは【なにが描かれていないか】です。
フィクションなのですべてを正確に描かなくとも必要なものを、必要なだけ。その取捨選択が作家の腕の見せ所と言えるでしょう。
画面の最適解を出すためにはバランスや構図の調整を試行錯誤して何度も何度も繰り返さなくてはいけないので、しっかり作品を制作している作り手の方々には頭が下がるばかりです。
にぎやかな画面は四隅までしっかり、読者を次のページへと誘導する画面では余白をもたせる。
そういった絵の「足し算と引き算」が特にうまいと店主が感心している作家さんが、たしろちさとさんです。
『せかいいちまじめなレストラン』(ほるぷ出版)『きょうりゅうオーディション』(小学館)『はなびのひ』(佼成出版)で、てんしん書房ではもうおなじみですね。
創作の過程、ラフが束になって
編集の方にチラリと見せてもらったのですが、この絵本が完成するまでの工程がよくわかるラフの束がとても興味深いものでした。さすがハラペーニョさんを作り上げた方だなあと舌を巻きました。
その資料も店に置きますので、閲覧をご希望の方は店の人にお声掛けください。とても貴重で意味のあるものです、作家さんにとってはこの上ない勉強になると思います。どうぞどうぞ。
全国の本屋さんに並ぶのは6月に入ってからの予定ですが、刊行記念の原画展ということでご厚意により通常よりちょっとだけ早くてんしん書房でご購入いただけます。
もちろんサイン本もご用意あるので、みんなてんしん書房におじゃましにきてくださいな!
どうぞどうぞ!
※6月7日、原画3点を展示替えしました!すでにご来店くださった方も、ぜひ再度覗きにいらしてください。
※6月8日(木)14時ごろから16時ごろまで、たしろさん在房予定です。その場でサインもしてもらえます。
※6月18日(日)最終日14時ごろから16時ごろまで、たしろさん在房です!みなさんこぞってどうぞ。
店主